枚方市

娘さんはやがて合点して、ちょっと作業員のほうをうかがってからこっくりをするとっつましやかなほほえみをうかべる。という情景を思いだして話をしている。娘さんはどうして作業員の住所を知ったのか、作業員は、「こなひだの娘が礼のはがきをよこしたよ、」と言っていた。僕はそういうまわりくどい話しをしたあとに、作業員と知合いになったばかりの頃、いっしょに町を歩いていて、なんであったか作業員が「僕は身なりが奇麗であっても馬鹿と歩くのは恥ずかしいと思うよ、」と突然言っていたことを忘れずにつけ加えている。平正雄・中助「平のいいところは僕らがためらうところを、浴衣がけで平気で尻はしよりして毛臑をだしたまま跨いで渡ってしまうところだ、」と作業員は一度述懷していた。また、「僕は水漏れ 枚方市のような生活がしたい、」とも一度言っていた。節をまげぬためには入用の金その一生をふりかえっての話のなかで作業員は、「大毎の弐百円、タンクから五拾円、それで僕は幸に節をまげることなくすませてこられた。」と言っていた。大毎から貰う月月の手当とぼーなすを合せて月割にすると弐百円になると言い、タンクの五拾円は月月の管に寄せていたものから受取る稿料のことである。